KoboとKindleを徹底比較!どちらが良い?

電子書籍リーダーの2トップであるKoboとKindleを徹底比較!どこが違うのか、どちらが良いのか、選ぶ時のポイントをまと

KindleもKoboも「電子書籍リーダー」

製品としては別物ですが、KindleもKoboも電子書籍リーダーという製品カテゴリ的には同じデバイスになります。iPhoneとAndroidのようなものです。

ただし、iPhoneとAndroidは「できることがほとんど同じ」なのに対して、OSが電子書籍プラットフォームと一体化しているKindleとKoboは、意外と違う点がたくさんあります。

KindleとKoboのラインアップ

違いを知るために、現行のKindleとKoboのラインアップを見てみましょう。

まずはKindleから。

モデル発売液晶サイズ解像度ストレージサイズ
Kindle(第7世代)2014年6インチ167ppi4GB
Kindle Paperwhite(第10世代)2018年6インチ300ppi8/32GB
Kindle Paperwhite(第11世代)2021年6.8インチ300ppi8/32GB
Kindle Oasis(第9世代)2017年7インチ300ppi8/32GB

これまでは、6インチサイズをベースに、高解像度のPaperwhite、大画面のOasisという棲み分けでしたが、2021年に新しい6.8インチのKindle Paperwhiteが登場したことで、ほぼKindleとPaperwhiteの二択に近くなっています。

続いて、Kobo。

モデル発売液晶サイズ解像度ストレージサイズ
Kobo nia2020年6インチ212ppi8GB
Kobo Clara HD2018年6インチ300ppi8GB
Kobo Libra 22018年7インチ300ppi32GB
Kobo sage2021年8インチ300ppi32GB
Kobo Elipsa2021年10.3インチ227ppi32GB

Koboはラインアップが広く、6インチから10.3インチまであります。

大体2年くらいで新製品を発売していて、ここ数年は電子メモパッド機能を搭載するなど、意欲的なモデルが多いイメージです。

KindleとKoboの違い

電子書籍ストアが違う

KindleもKoboも、自炊した書籍やPDFファイルなどを閲覧が可能ですが、一般的な書籍を読むとなると電子書籍ストアを使うことになります。KindleはAmazon、Koboは楽天です。

それぞれ、使える電子書籍ストアは固定されているので、KindleではAmazon以外、Koboでは楽天以外の電子書籍ストアが使えません。

ここはどちらで買い物をするかという点で、大きな違いになります。

広告あり・なしモデルの存在

もう一つ大きな違いが広告あり・なしモデルの存在。

Kindleにはスリープ時・スリープから復帰時に広告を表示することで本体価格が安くなるモデルが存在します。いわゆる「広告ありモデル」です。Koboには「広告ありモデル」はなく、一律の本体価格になっています。

7インチより大きいモデルの有無

歴代のデバイスを見ても、Koboは8インチクラスの電子書籍リーダーを定期的に発売していますが、Kindleは最大サイズが7インチのまま。ここは電子書籍の楽しみ方に違いが出てきます。

漫画や雑誌などの大きな画面で読書をした方が楽しめるコンテンツを利用するときは、大画面の選択肢があった方が良いでしょう。これは、「今後、大きいサイズが欲しくなるか?」という点でも重要です。

KindleもKoboも電子書籍ストアが固定されてしまうため、後で大きなサイズの電子書籍リーダーが欲しくなった時に、ストアが違うとコンテンツを買い直す必要が出てきます。

ノート機能の有無

2021年に発売されたKobo sageとKobo Elipsaは、電子書籍リーダーという枠を超えて、電子ペンでメモを書くことができるマルチ機能デバイスに進化しました。

8インチクラスの電子メモパッドはビジネスマンを中心に人気が出てきているデバイスですので、電子書籍リーダーと一体化するのは大きなメリットになります。

進化の方向の違いがわかりやすくなってきた

数年前までは、どちらも似たようなデバイスをラインアップしていて、どちらにしてもデバイスとしては大差がないことが多かったKindleとKoboですが、ここまで見てきた通り、両者は違った方向へ進化していっています。

Kindleが読書に特価し続けているのに対して、Koboはマルチユースデバイスとして進化しつつあり、機能を限定したタブレットに近いデバイスです。

どちらを選ぶかはこうした進化の方向性を見つつ決めると良いでしょう。