スマホで十分?電子書籍リーダーとの違い

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スマホと電子書籍リーダーの違い

まずはデバイスとしてスマホと電子書籍リーダーの違いを比較してみましょう。

項目スマホ電子書籍リーダー
画面サイズ5〜7インチ6〜10インチ
画角縦長文庫レイアウト
ディスプレイタイプカラー液晶E-Ink
バッテリー駆動時間半日程度約1日
ストレージ容量16GB〜1TB4GB〜32GB
重量100〜200g160〜200g
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同じディスプレイを持ったデバイスでも、大きく違うとわかります。

電子書籍を読むという点で大きな違いは、

  1. 液晶タイプ
  2. 画角
  3. ストレージ容量

の3点でしょう。

ディスプレイタイプは、スマホは液晶または有機ELなどのカラー液晶で、電子書籍リーダーはE-inkのモノクロディスプレイです。この点は、カラー書籍を読む上で大きな違いになってきます。

次に大事なのが画角。最近のスマホはどんどん縦長デザインになってきているため、漫画などの文庫レイアウトの電子書籍を読む場合「上下に余白が出来て小さく表示される」ことになります。つまり、実質4インチくらいのサイズで読むことになるのです。

一方で、電子書籍リーダーは画角が文庫レイアウトに近くなっているので、画面全体を電子書籍の表示に使えます。

最後に読書をたくさんする人にとって重要なのがストレージ容量。スマホでは最低でも64GB、多いモデルでは1TBまで拡張されているストレージ容量ですが、電子書籍リーダーでは32GBが上限というモデルがほとんど。

小説などのファイルサイズが小さい電子書籍を読む場合は気になりませんが、雑誌や漫画などのファイルサイズが大きい電子書籍をたくさん持ち歩きたいなら、32GBというストレージサイズは小さ過ぎます。

電子書籍を読むのはスマホで十分なケース

小説などの活字を読む場合

活字の電子書籍は文字データとして保存されているため、画面サイズに合わせてレイアウトを変更可能です。そのため、縦長のスマホでも画面いっぱいを使って読書が出来ます。

情報量としては電子書籍リーダーよりも小さくなってしまいますが、違和感なく読書が出来るという点で、活字の電子書籍はスマホに最適と言えます。

コマ分割漫画を読む場合

漫画アプリなどは、1ページをコマごとに送って読むことが出来る機能があります。こうした機能を使うのであれば、漫画の1ページの幅は関係なくなるので、スマホでも十分に漫画を楽しめます。

ただし、版元から販売されているコミックなどの電子書籍は、コマ分割漫画にはなっていないので利用できません。

スマホで読むのは厳しいケース

雑誌やムックなどの大型本

雑誌やムックなどの大型本は、1ページを1枚の画像ファイルとして保存して電子書籍として販売しているため、スマホで読むと読めない文字が小さくなります。読む箇所だけをズームすることで対処できますが、雑誌は文章の段落構成が特殊な場合があるため、快適に読めるとは言えません。

一方で、雑誌を読むという意味ではモノクロ画面の電子書籍リーダーも不向きです。雑誌やムックなどの大型本を読むのであれば、iPadなどのタブレットがベストです。

縦長画面スマホは漫画にも不向き

ここ数年でメインになってきた縦長画面のスマホを、いかに数字上の画面サイズが大きくても、実際に漫画を表示出来る領域は画角的に小さくなってしまうため、不向きと言えます。

例えば、SONYのXperiaシリーズのように、21:9などのウルトラワイドな画面で漫画を表示させると、液晶サイズが6.5インチでも、表示できるページサイズは実質5インチくらいになってしまいます。