電子書籍を読むのに最適!e-ink タブレットまとめ

電子書籍を読むのに最適で通常使いも出来るということで、密かに人気が上がってきているe-ink タブレットについてまとめました。

e-ink タブレットとは?

e-ink タブレットと通常のタブレットの違い

一般的なタブレット端末には画面に液晶ディスプレイが搭載されています。一方で、e-inkタブレットには画面に電子ペーパーの一種であるe-inkディスプレイが搭載されています。言い換えれば、画面の違いがe-ink タブレットと通常のタブレットの違いです。

e-inkディスプレイは、一度ディスプレイに何かを表示したら、次に表示を変えるまで電力を使わなくても表示し続けることができます。一方で、液晶ディスプレイは画面を表示し続けるために常に電力を使います。これは10分とか1時間とかのサイクルではなく、コンマ秒単位で電力を消費し続けます。

この特性の違いは消費電力に直結するため、バッテリー駆動時間に影響します。e-inkディスプレイは液晶ディスプレイと比較して省電力なので、バッテリーの小型化と長時間駆動が実現できます。

電子ペーパーの特徴 | Eink

e-inkディスプレイと液晶ディスプレイの使用感の違い

では、全てのタブレットがe-inkディスプレイにすれば良いのではないかというと、そういうわけにも行きません。

e-inkディスプレイは「次に表示が変わるまで同じ表示をする」という特性があるため、スムーズな描画が苦手です。e-inkディスプレイでWebページを閲覧するとわかりますが、パラパラ漫画のようにページが表示されます。

こうした滑らかな動作が必要なシーンでは、e-inkディスプレイの特性がデメリットになるのです。

タブレットではWebサイトの閲覧や動画の視聴、アプリ使用など、「基本的に画面が常に動く」操作をすることがほとんどなため、e-inkディスプレイは一般的なタブレットの用途には適さないことが多くなります。

なぜ電子書籍リーダーにe-inkが選ばれるのか?

しかし、読書に関しては、「表示したページを一定時間そのままの状態読む」という動作になるため、必ずしも常に画面が動く必要がありません。そのため、電子書籍リーダーにe-inkディスプレイが採用されるのです。

また、e-inkディスプレイは液晶ディスプレイと違って、画面がチカチカしないため、長時間画面を見続ける読書に最適というのも選ばれる理由の一つです。

e-ink タブレットと電子書籍リーダーの違いは?

電子書籍リーダーも厳密にはe-ink タブレットの1種類と言えますが、一般的には入っているOSの違いで両者を分けます。

電子書籍リーダーは電子書籍を読むことに特化しているので、基本的には専用のOSが搭載されています。一方で、e-ink タブレットはスマホでお馴染みのAndroid OSが搭載されるので、アプリのインストールや、電子書籍以外の使い方も可能になります。

主なe-ink タブレット(Android OS搭載)

BOOX

e-ink タブレットの代表格がOnyx Internatinalが開発するBOOXシリーズです。

OSにはAndroid OSを採用し、液晶画面がe-inkであることが意外は、通常のAndroidタブレットと同じように使うことができます。

BOOXの魅力は豊富なラインアップで、サイズ、容量、ディスプレイの種類(モノクロ・カラー)の違いでラインアップがあり、読書スタイルに合わせて選ぶことができます。

HUAWEI MatePad Paper

最近になってe-ink タブレットに参入したのが中国メーカーのHUAWEI。Androidベースの自社OSであるHarmonyOS 2を搭載しています。

まだ1種類しかラインアップがありませんが、競合よりも軽くて性能が高く、コスパが良いe-ink タブレットになっています。