眼精疲労を防ぐ!電子書籍は目に優しいで設定で読もう

読書では長時間文字を読むのでどうしても眼精疲労が溜まりやすくなります。しかし、目に優しい設定をすることで、眼精疲労を軽減したり防ぐことが出来ます。

電子書籍を読む際の身体への影響はどう配慮すれば良い?

電子デバイスを使う環境をにおける身体への配慮は、厚生労働省が定める「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が参考になります。

VDT(Visual Display Terminals)作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて | 厚生労働省

上記のガイドラインによると、

  1. ディスプレイと環境の明暗差を少なくすること
  2. ディスプレイの反射を抑えること

が、主にディスプレイに関するガイドラインです。

電子書籍リーダーは上記のガイドラインには規定がありませんが、電子書籍の読書はガイドライン規定しているVST作業に近いものですので、参考にすべきでしょう。

電子書籍を読む際の設定はどうする?

画面の明るさ

電子書籍では、物理的な紙に印字された文字を読むのではなく、ディスプレイに表示された文字や絵を見ています。ディスプレイはバックライトがないと真っ暗で見えませんので、一部の電子書籍リーダーを除いてバックライトが搭載されているのが通常です。

バックライトの明るさは「個人が見やすいと思う見やすさ」で変更することが多いですが、大事なのは「周りの明るさとの差」です。明暗の差が大きいと、眼精疲労を起こすとされています。暗い部屋でピカピカ光ったディスプレイを見ると疲れるのと原則的には同じです。

スマホ・タブレットの場合

最近の環境光センサーを搭載したスマホやタブレットは、バックライトを周りの明るさに合わせて自動調整してくれますが、自分でも調整をして適切な明るさにしましょう。

なお、バックライトが発するブルーライトは「紫外線と並んで眼に有害とされている光」とされていますが、ブルーライトをカットすることで眼精疲労が軽減するかどうかは、議論が分かれている点です。

また、明るい光を見続けると、眼精疲労とは別に脳が覚醒してしまうことがあるので、寝る前には特に暗くするようにしましょう。

電子書籍リーダーの場合

電子書籍リーダーは、電子ペーパーをバックライトで照らしているので、液晶ディスプレイと比較するとギラギラと明るくはありません。

しかし、電子ペーパーは「バックライトがなくても読めるが、非常に暗い」ため、どうしてもスマホなどと同じ感覚でバックライトを強くしてしまいますが、実は電子ペーパーは周りの光を当てるだけでもかなり見やすくなります。

スマホと同じ感覚で、自分の影になって見てしまいがちですが、照明の下で読むなど画面に光が当たるように工夫すると、バックライトを弱にしてもしっかり読むことが出来ます。

その意味で、スマホよりも電子ペーパーの電子書籍リーダーの方がバックライトの悪影響は少ないでしょう。

文字サイズ・行間レイアウト

当たり前ですが、文字サイズは大きい方が目が疲れません。文字が小さいと目を凝らして読書をすることになるので眼精疲労に繋がります。

ただ、文字が大きすぎるのも読書をする上ではストレスになるので、「読みやすいと感じる文字サイズの一つ上の文字サイズ」で読むと良いでしょう。

同様に行間レイアウトも非常に大事です。

行間レイアウトが詰まっていると、目を細かい範囲で動かすことになるので、人によっては読むのが疲れる場合があります。

この辺りは個人差がありますが、電子書籍はデータなので好みの行間レイアウトを変更することが出来るので、そのメリットを生かして、自分がストレスが少ない、目が疲れないレイアウトを探してみましょう。

周囲の明るさ

意外に大事なのが周囲の明るさです。特に電子ペーパーの電子書籍リーダーは、明るい場所の方がバックライトが弱くてもしっかり読むことが出来るので、出来るだけ明るい部屋で読むようにしましょう。

また、ディスプレイと周囲の「明るさの差」も大事です。暗いところでのバックライトがついたスマホを想像するとわかりやすいですが、明るい場所でも明るいすぎるバックライト設定にすると明暗の差が出来てしまい、眼精疲労に繋がります。

暗い画面を読むのもよくないですが、周りの明るさとバランスの良い場所を探して、電子書籍を読むようにしましょう。