電子書籍を永久保存する方法まとめ

データという形式のため劣化がしない電子書籍。今回は、電子書籍を永久保存することは可能なのか、どうやったら永久保存出来るのかをまとめました。

電子書籍自体はデータなので理論上は「半永久保存」が可能

電子書籍を永久保存する場合に注意したいポイントは二つあります。

  1. 電子書籍データの所有権があるか
  2. データ自体を永久に保存する方法か

電子書籍データの所有権があるか

電子書籍を購入する際、「プラットフォームで閲覧する権利」を購入する場合とデータ自体を購入する場合の二つがあります。

前者の場合は「利用権」を購入しているのに過ぎないので、アプリ内部のデータとして取っておくことは、データ自体を別の媒体に移動させたりして、自分で保管することは出来ません。

後者の場合は、データ自体を自分で管理できます。例えば、青空文庫などの著作権フリーの電子書籍がこれに当たります。

データ自体の所有権を持つことが出来るので、記録媒体が壊れない限り、半永久的に保存可能です。

データ自体を永久に保存する方法か

HDDであっても、USBメモリであっても耐久年数があるため、永久に保存することは不可能です。また、USBなどの接続規格については、年々新しい規格が出てきているので、何十年先に媒体のデータを読み込めるかどうかという問題もあります。

例えば、10年前のiPhoneの端子は独自端子でしたが、現在はLightningに置き換わっており、旧iPhone端子が使える機器は少なくなっています。このように、データ自体が永久でも、読み取る機械の方が使えなくなるという場合もあります。

現在で言えばクラウドに保存しておくのがメジャーですが、クラウドサービスが永久に続く可能性はかなり低いため、永久に保存出来る方法とは言えません。

電子書籍プラットフォームで購入した電子書籍も同様で、プラットフォームが運営している限りはデータを好きな時にダウンロードできますが、ある日突然電子書籍プラットフォームが閉鎖したり事業撤退したりする可能性はかなり高いと言えます。

スクリーンショットなどで保存すれば永久保存可能?

一部のサイトでは、電子書籍プラットフォームの購入したデータをスクリーンショットで保存しておけば自分のデータとして保存できると紹介しているところもあります。

もちろん機能としては出来ないことはないのですが、電子書籍プラットフォームが規約でスクリーンショット保存を禁止している場合もあり、アプリによってはスクリーンショットが起動しないように制御している場合もあります。

また、小説なら数百ページ、コミックでも200ページ近い電子書籍を何冊もスクリーンショットで撮るのはかなりの労力になるので、そこに労力を割くのであれば、素直に紙の本を買ってラップに包んで保管しておいた方が、確実に楽に保存が出来ます。