実は怖い、アカウント停止で電子書籍が読めなくなるリスクを知っておこう

簡単に購入出来てスペースも取らない電子書籍。しかし、仕組み的に「電子書籍プラットフォーム」へのロックイン(依存)が高くなるため、実はアカウント停止を食らうと電子書籍が読めなくなるリスクがあります。

購入した電子書籍はプラットフォームに依存する

我々が電子書籍を購入する際、通常の紙の本と同じ感覚で購入します。しかし、実は電子書籍の購入契約は、物理的な本の契約とは大きく異なります。大きく違うのは「所有権の有無」で電子書籍には電子書籍データの所有権はありません。あくまで「その電子書籍を、そのプラットフォームで利用する権利」を有しているだけです。

つまり、プラットフォームの匙加減次第で、電子書籍が読めなくなるリスクがあるわけです。

一番怖いのはアカウント停止

とはいえ、普通に使っているだけアカウントが停止になることはほとんどありません。仮に何かの間違いでアカウント停止を食らってしまったとしても、きちんと手続きを取れば復活できることがほとんどでしょう。

一方で、電子書籍プラットフォームのアカウント停止でよくあるのが「フリマやオークションなどで購入したギフト券の使用」です。

フリマやオークションでは、Amazonギフト券やAppleギフトカードなどが格安で販売されていますが、実は中には盗難されたギフト券・ギフトコードを販売している犯罪者がいます。

こうした不正に入手されたギフトコードを自分のアカウントに適用すると「不正なコードを使用しようとしたアカウント」と認定され、アカウント停止を食らうことがあります。実際に、ネット上では複数の報告が上がっています。

自分が不正しようとしたのか、他人の不正カードを購入したのが原因なのかをプラットフォームに証明できれば良いですが、プラットフォーム側は不正と判断すると簡単にはアカウントを復旧してくれません。

そうなると、これまで購入してきた電子書籍は「全て閲覧不可」になってしまうのです。

電子書籍のアカウント停止を防ぐ方法

アカウント停止によって「これまで購入してきた電子書籍が全て読めなくなる」というリスクを回避するにはどうしたら良いでしょうか?

対策としては、

  1. フリマやオークションなどで購入したギフト券は使わない
  2. 電子書籍購入用に別のアカウントを作る
  3. 購入するプラットフォームを分ける

というのがメジャーでしょう。

フリマやオークションなどで販売しているギフト券は安いことがあって魅力的ですが、リスクがある以上ギフト券は買わないようにしましょう。

アカウントを分けたり購入するプラットフォームを分けるのは、他のアカウントやプラットフォームのアクティビティに影響されないという意味では安全ですが、電子書籍を読む度に切り替える手間が発生します。