Amazonの「Kindle Singles」って何?

Amazonが提供する新しい書籍の発売方法「Kindle Singles」について解説します。

Kindle Singlesは「ページ数に拘らない出版方法」

Amazonが2015年4月28日にスタートした「Kindle Singles」は、従来の「出版物の種類やフォーマットに拘らず、作者が自由に作品を作れるサービス」です。

従来の作品は、週刊誌や書籍のフォーマットに合わせてページ数を決めるため、本来の作品の文章を削減したり付け足したりしていましたが、「Kindle Singles」は電子書籍専用の販売方式になるためそうした制約がありません。

自由に書けるという意味で、作者が思った通りの作品がリリースできるのが特徴と言えます。

また、「Kindle Singles」で発売した作品は、作者に最大70%のロイヤリティが支払われるため、作者にとってメリットが大きいサービスと言えます。

ユーザーにとっては普通の電子書籍

ユーザー側から見ると、「Kindle Singles」は普通の電子書籍と同じです。メリットがあるとしたら「作者が書きたいものを読める」という点と、「比較的低価格の作品を購入できる」という点でしょう。

100ページ未満の作品は200円未満、中には150ページで300円くらいの作品もあるため、気軽に電子書籍を楽しめます。

ただ、日本の出版社が発売している出版物の規模から考えると、まだまだKindle Singlesは規模としてはそこまで大きくないため、「好きな作家の知らない作品に出会えるかもしれない」くらいの感覚ではないでしょうか。