電子書籍を友達と貸し借りできる?人にあげるには?

紙の書籍なら簡単に出来た友達との貸し借りや譲渡。電子書籍では同じようには出来ません。電子書籍を友達と貸し借りしたり、人にあげる方法をまとめました。

電子書籍の購入は「利用権の購入」

通常の紙の書籍であれば、友人とのシェアや貸し借り、中古本としてあげたりすることは簡単ですが、電子書籍はそうは行きません。

「所有権」を購入する紙の書籍と異なり、電子書籍は「そのプラットフォームで、その電子書籍を閲覧利用する権利」を買っているのにすぎないため、電子書籍データの所有権がないためです。

そのため、基本的に自分の持っている電子書籍のデータを誰かに貸したり、あげたりすることはできませんし、どのプラットフォームも利用権の譲渡には対応していません。

電子書籍をシェアしたり友達と貸し借りするには?

電子書籍で購入した本を友達とシェアしたり、貸し借りしたいのであれば、「電子書籍リーダーやアプリの入ったスマホ・タブレットを貸し借りする」しか方法はありません。

ただし、Amazonなど一部の電子書籍プラットフォームは、友人だけでなく家族間でも電子書籍のデータ閲覧のシェアを禁止している場合もあるため、事前に規約を確認しておきましょう。

プラットフォームによっては、同一アカウントで複数台のデバイスにログインを許可している場合もあり、そうした場合は友達のスマホやタブレットに電子書籍プラットフォームのアプリをインストールしてログインするだけで、シェアが出来ます。

その際は、ログインIDやパスワードが漏れないように注意しましょう。

電子書籍を友達にプレゼントする方法は?

電子書籍は「そのプラットフォームで、その電子書籍を閲覧利用する権利」を買っているだけである以上、自分の購入データをプレゼントすることは出来ません。

ただし、一部の電子書籍プラットフォーム、プラットフォームで使うことが出来るデジタルクレジットをギフトカードとしてプレゼントできる機能があります。

Amazonで言えば「Amazonギフトカード」、Appleの「Apple ギフトカード」、「Google Playカード」などがそれにあたります。これらは金額を指定して相手にプレゼントができるので、電子書籍をプレゼントしたい場合は、相手が使っているプラットフォームに合わせてギフトカードをプレゼントするのが通常です。

ただし、いづれも「クレジット(要はお金)」をプレゼントするので、プレゼントをした相手が指定した電子書籍を購入するかどうかまでは縛ることが出来ません。

電子書籍にブロックチェーンが導入されるとプレゼントや売却が可能になる

現在は仮想通貨で採用されているブロックチェーンですが、電子書籍を含めたデジタルデータでの利用が検討されています。

ブロックチェーンはそのデータの所有者を記録する仕組みなので、現在の「利用権」を購入するのではなく、所有権を購入できるようになります。

つまり、電子書籍にブロックチェーンが導入されれば、理論上、電子書籍をプレゼントしたり、不要になった電子書籍を売却することが可能になります。